鉤括弧(かぎかっこ)に読点を打つべきかどうか

かぎかっこの前に読点を打つべきかどうかで悩む人がいる。そして、「打つべきである」・「打ってはいけない」という正反対の主張がある。ここでは、この点についてのルールを解説する。

結論から言うと、これについて決まったルールはない。読点の使い方の原則に従って判断すれば良いのであって、かぎかっこがあるから・ないからと悩むべきではない。

わかりやすい文を作る上では、『読点の使い方:良文を書くための四大原則と例外ルール』で解説している四大原則のうち、「長い修飾語の間に打つ」に従えば良いだけだ。

一緒にいくつかの文例を見ながら、このことを落とし込んでいこう。

長い修飾語の間に打つ

基本的に、短い文では読点を打たない方がスムーズに読める。

  • 山田さんは「それは間違っています」と言った。
  • 山田さんは、「それは間違っています」と言った。

そして、文が長くなるにつれて打つ方に傾いていく。例えば以下のような文を見てみよう。

  • 真面目で曲がったことが許せない山田さんは、「それは人道的に間違っており見過ごすことはできません」と言った。
  • 真面目で曲がったことが許せない山田さんは「それは人道的に間違っており見過ごすことはできません」と言った。

次のような文では、必ず打たなければいけない。

  • 消極的賛成に傾いていた議場の空気を、「私は反対です」と言う山田さんの声が切り裂き、「そうだそうだ」という後押しの声が続いた。
  • 消極的賛成に傾いていた会議室の空気を「私は反対です」と言う山田さんの声が切り裂き「そうだそうだ」という後押しの声が続いた。

これらはかぎかっことは無関係に、「長い修飾語の間に読点を打つ」という一般的な読点のルールによるものだ。

用言(名詞)につけるかぎかっこでは打たない

絶対に読点を打つべきでない場合もある。それは、以下の文のように、ある名詞を強調する目的でかぎかっこをつける場合だ。

  • 彼の言うところの「才能」とは継続力のことだ。
  • 彼の言うところの、「才能」とは継続力のことだ。

この場合の読点は明らかに文の流れの邪魔になっており、文の意味を一瞬わかりにくく感じさせてしまっている。したがって、ここには絶対に打つべきではない。

ちなみに、かぎかっこがあろうがなかろうが、基本的に名詞の前には読点を打つべきではない。

  • 彼の言うところの才能とは継続力のことだ。
  • 彼の言うところの、才能とは継続力のことだ。

やはり、かぎかっこの前に読点をつけるべきかどうかという悩みは意味がないのだ。かぎかっこがあろうが・なかろうが、一般的な読点のルールに従って判断すれば良い。

あくまでも一般的な読点のルールに従って判断する

以上。繰り返しになるが、もう一度結論を述べておく。

「かぎかっこの前に読点を打つべきかどうか」という議論は無益だ。かぎかっこのある・なしに惑わされず、一般的な読点のルールに則って判断すれば良い。一般的な読点のルールさえ身につけておけば、そのような悩みに時間を無駄にされることはない。

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